BtoBサービス/マーケティング会社 展示会配布用マーケティング小冊子

展示会イベントで自社ブース来訪者数を増やすには?

新型コロナウイルス感染症により行動制限が事実上ほぼなくなった今(2022年10月中旬のことです)、展示会イベントが完全復活しているようです。当社にも、以前とおなじくらい出展案内や来場案内のDMが届くようになっています。そこで今回は、イベント関連の事例。イベント全体の来場者数が多くても、自社ブースに足を止めていただけないことには、出展した意味がありません。そのための仕掛けとして、マーケティング関連の情報を掲載したパンフレットを配布した、という事例をご紹介します。

このパンフ、ホントにつくるのが大変でした…

特急、特急、超特急!

「コレ、一生忘れないだろうなあ」

 この案件の、終了直後に思ったこと。それくらい、内容も進行も感慨深いものがありました。

 肝心の内容ですが、クライアントは当社はいつもお世話になっている某大手BtoBサービス会社。近年はマーケティングサービスも積極的に展開しているご様子です。

 2018年のある日、この会社のクリエイティブ部門とマーケティング部門の方から相談を受けました。せっぱ詰まった表情で。ご要望は、こんな感じでした。

「展示会のブースで、当社のマーケティング力をアピールするための小冊子を配布したい。後半は当社が実際に受託した事例紹介で、これは内部で作成する。御社には、前半をお願いしたい。セールスプロモーションの基礎知識やトレンドについて、ハウツーっぽい感じでまとめてほしいのだが」

 制作期間はわずか2週間。当社は3日でこの「前半」の原稿を書く必要が…。資料を集めたり取材したり、という時間はほぼありません。自分の頭の中にあるマーケティング/プロモーションの知識を、クライアントの事業内容とある程度リンクすることを意識しつつ、大盤振舞いで大公開! そんな勢いで書きました。初稿アップ時は、時間がなさすぎて推敲をしていません。こんなこと、初めてですよ。

 タイトルは、こんな感じ。(ご紹介するにあたり、少し変えてます)

「プロモーションをグイグイ成功させるための たった6つの超原理」

 見開き1テーマで、6つのテーマ/コンテンツを展開しました。(以下も、少し変えています)

  1. 出発点は、買い手の「心」に埋もれてる!(買い手にフォーカスしたプロモーション企画について)
  2. トレンドは、量でも質でも把握する!(トレンドの見極めと販促への生かし方)
  3. お客さまとの関係づくりは「理想」を描くことから!(エンゲージメント、ライフタイムバリューの最大化について)
  4. 魅せるための戦略をつくろう!(戦略的プロモーション企画の計画例)
  5. 情報システムを使ってプロモーション!(オムニチャネル展開)
  6. テクノロジーを味方につけよう!(時代の変化とプロモーションの関係について)

制作物データ

  • 制作期間:約2週間(ライティングは3日)
  • 当社受託:小冊子前半16ページ分の台割構成、コピーライティング
  • ツール仕様:210×210mm、40ページ

 正直に言うと、このパンフレットの制作、納期に間に合ったことに対しては大きな安堵感を感じた一方、内容面で大きな不満と後悔が残りました…当時は。今見ると、わりとよくできてるじゃん…という感じが、しないでもない。ま、時間が経って客観的に見ることができるからでしょう。

表紙をズラリと並べて「面」で集客!

この冊子、表紙はテキスト/タイポグラフィでタイトルを大きく、カッコよくデザインしたものが採用されました。イメージよりも言葉の強さで攻めたいという意図があってのご決定です。

そしてイベント当日。オンデマンド印刷で超高速印刷されたこの冊子は、イベントブース内の向かって左側の、通路からいちばんよく見える壁面に、表紙を向けてずらずらずらっと、何十冊も、ポスターの連貼りのようなイメージで並べられました。同じ言葉がズラズラと並ぶ様は圧巻。そして、この冊子をブース担当者と名刺交換した方には無料で差し上げることにしたのです。効果はバツグン! 冊子はどんどんなくなり、壁面はあっという間にさみしい状態に。幾度か追加投入を行ったようです。

イベントの最終日、ぼくも顔を出したのですが、「大盛況だ!」とご担当者は大喜びでした。あとは、ここで獲得したリードをどのように受注につなげていくか…。

《まとめ》何はともあれ、認知されること。そして興味を刺激すること!

スタジオ・キャットキックでは、イベントのブース作成支援や配布物作成支援も積極的に行っています。お悩みの方、ぜひご相談を! 実績集には少量ですがイベントブースの事例も掲載しています。ぜひご覧ください。

どんなに商品が優れていても、認知されなければ売れない…。商売においては当たり前のことですが、展示会イベントではこの部分をないがしろにしてしまうことがあるようです。大企業のように自社のロゴを大きく掲げるだけで人々が期待を高めブースに来訪してもらえる…というなら話は別ですが、BtoB系の企業や中小企業は、なんらかの仕掛けをしないと人を集めることはできません。今回は、その手法の一つとしてパンフレットの無料配布の有効性を紹介しましたが、やはり「表紙のデザイン」と「並べ方」があってこその効果だったのだと思います。

スタジオ・キャットキックでは、展示会イベントのブース内パネルの制作や配布用パンフレット・チラシ類の制作も積極的に手掛けています。実績集にも具体的な制作例を掲載していますので、ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

実績集

「実績集」をご用意しています。


スタジオ・キャットキックでは、著作権などの問題から過去に手掛けた作品のWeb掲載を見合わせております。具体的な実績をご覧になりたい方は、ぜひ当社にご連絡ください。実績集を持参いたします。

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