某商社・ビジネスジェット販促パンフレット制作
BtoB系・超高額商品パンフレットの制作事例。
今回は商品パンフレットのコピーライティング事例です。しかし、扱う商品が超特殊。ビジネスジェットと呼ばれる、企業向けの自社保有ジェット旅客機のことです。個人が持たれることもあるようですが…。ぼくが手掛けた販促ツール類の中で、おそらく商品単価が最高額じゃないかな。
【商品特性】グローバル企業向けの、自前のジェット機。需要は…ある!
ビジネスジェット。大企業の重役や、グローバルに活動を展開しているセレブが使うもの、というイメージがありますが、国土の広いアメリカでは、商談を効率化するために一般的な企業も導入しているケースがあるそうです。実際、移動時間や宿泊時間を考えると1週間で3カ所しか回れなかった出張が、7カ所、8カ所と回れるようになるそうです。機体の維持費やパイロットの手配費用、燃料なども含めて、十分にペイできる企業にとってはぜひ導入したいところですよね。日本では、ホリエモンがビジネス仲間数名とホンダのビジネスジェットを購入したことがちょっと話題になりました。この記事をアップしている2020年5月現在、新型コロナウイルスが話題になっていますが、ビジネスジェットの場合は旅客機と違って大勢が乗り合わせる必要がないため、感染症リスクも低くなるんじゃないかな。
【考え方】市場が特殊で、情報も少ない! でも、調べればライティングは可能。
代理店からのオーダーは、6ページのパンフレットの構成、コピーライティング。目的は営業担当者がファーストアプローチする際の説明資料としての利用で、ビジネスジェットのメリットとその魅力を伝えることが目的。超高額商品なので、パンフレットだけで売れるものではありませんが、最初に好印象を与えて潜在ニーズを喚起するためにも、非常に重要な役割をになっています。
で、競合となる商社や商品、そしてユーザーの声をいろいろ調べたのですが…商品が特殊すぎて、あまり情報がない! しかし国内にはビジネスジェットを普及させるための業界団体があり、そこで情報発信をしていました。ごくわずかですが保有者も存在しています。また試乗した経験のある人がブログなどに情報をアップしていることも。これらも参考にしつつ、あとは海外にある今回のビジネスジェットのメーカーの内部資料、カタログ、Webサイトなどを(その大半は英語でしたが)じっくり読みながら台割を構成してご提案しました。大変だったけど、おもしろかったなあ。未知の情報の連続。刺激になります。表紙には、「自分自身の翼で世界中を自由に駆け巡る」というイメージで、ブランディングも意識した英文キャッチコピーを開発。中面はメリットの具体的な訴求や機体の紹介、運用時のサポート体制など、必要な情報をコンパクトにまとめました。
結局「6ページじゃ足りないよね」ということになり、中綴じ8ページ+片カンノン2ページの10ページという変則仕様で再度構成することになりました。台割はこんな感じです。表紙(1ページ目)と最初の見開きでイメージをしっかり表現し、あとはセールス/提案の際に必要な最小限の情報(といってもかなりの量がありましたが)を、片カンノンという仕様をうまく活かしながら展開していきました。
制作データ
●A4判/10ページ 4色カラー
●当社担当:構成、コピーライティング(デザインは代理店様が内製)
ニッチ商品のパンフレットは、情報収集力がモノを言う!
当社では、この「ビジネスジェット」のような、市場は存在するけれど特殊な案件もよく手掛けています。ライティングのキモとなるのは、商品だけではなく市場全体や消費者ニーズを把握するための情報収集力にあると思っています。もちろん、クライアント様から提供された商品情報がもっとも大切。しかしそれを理解しセリングポイントをより魅力的に訴求するするためには、十分な周辺情報が必要になります。
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